コロナ対策を続けても「結核」はなぜ減らない? 新規感染者は毎年1万人超

公開日: 更新日:

 日本では「結核」は昔の病気のイメージがあるが間違いだ。毎年1万人以上が新たに罹患し、1000人超が亡くなっている。なぜ、結核は日本からなくならないのか? 公益財団法人結核予防会結核研究所の加藤誠也所長に話を聞いた。

 結核とは結核菌に感染することで発症する病気のこと。咳や痰を主症状とする肺病と思われがちだが、リンパ節、骨、脳、目などあらゆる臓器で発生する可能性がある。発症後、放置すると肺やその他の組織が破壊され、命の危機を招く。

 結核菌は、人が「咳」をすることで空気中にまき散らされ、それを他の人が吸い込むことによって感染する。いわゆる空気感染(飛沫核感染)である。ただし、手を握る、同じ食器を使うくらいでは感染しない。また、換気が悪く狭い場所などでは結核菌が長く滞留するため、目の前に感染者がいなくても感染するケースもあるという。

 つまり、結核は新型コロナウイルスと似た感染経路を持つ。この3年間徹底した新型コロナ対策をしていながら、なぜ結核はコロナのように減らないのか?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々