テレワークでリスク増…運動不足な30~40代は「変形性膝関節症」に要注意

公開日: 更新日:

 近年、コロナによるテレワークの普及で「変形性膝関節症」の患者数が増加しているという。膝関節は荷重関節と呼ばれ、体重を支える役割を担っていることから、重力下で生きる人は誰しも発症する可能性がある。「自分で治す!変形性膝関節症」の著者であり、「竹谷内医院」院長の竹谷内康修氏に聞いた。

「テレワークの普及で、通勤する必要がなくなり、あまり外に出ず運動量が減っている人が増えています。座り続けてほとんど体を動かさない生活スタイルを英語で『セデンタリーライフスタイル』と呼び、変形性膝関節症はデスクワーク中心の生活の人に多くみられます。日々の活動性が低いと筋力はどんどん衰え、膝に痛みが生じやすくなるのです」

 膝関節とは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が接続する部分を指す。2つの骨は直接ぶつからないように、滑らかで弾力性のある「関節軟骨」で覆われている。この軟骨は2~4ミリほどの厚みがあり、衝撃を吸収したり、関節の動きを滑らかにする役割を担っている。しかし、日々の生活で繰り返している膝の屈伸や加齢によって軟骨は徐々に削れ、削りカスが膝関節を覆っている関節包に炎症を起こし、その結果、関節包の内側にある滑膜に痛みを発生させる。また、関節軟骨がすり減ることで、軟骨を下から支える軟骨下骨にも痛みが生じる場合がある。これらの症状を「変形性膝関節症」と呼ぶ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」