「睡眠時無呼吸症候群は太っている男性の病気」は大間違い チェックするポイントは?

公開日: 更新日:

■CPAPは短時間睡眠では効果不十分

 睡眠時無呼吸症候群は全身にさまざまな悪影響を与え、合併症を引き起こす。例えば、高血圧。睡眠時無呼吸症候群の患者の50%は高血圧を合併しているといわれている。

 また、無呼吸で低酸素状態になるとインスリンの働きが悪くなり、糖尿病を発症しやすくなる。

 肥満で睡眠時無呼吸症候群の人は、肥満に高血圧、糖尿病が合わさると心筋梗塞脳卒中を起こしやすくなる。いずれも死に至ることもある病気。睡眠時無呼吸症候群は死亡リスクが高く、中等症以上を8年間放置すると死亡率が約37%という報告もある。

 睡眠時無呼吸症候群の最も重要な治療は、前述のCPAPだ。鼻にマスクをつけ、特殊な機械で圧力をかけて空気を送り込む。

「ただ、このCPAPは『使えば病気解決』ではない。使用時間4時間以上の日が70%以上占めるようにしなくてはならない。CPAPの平均使用時間が3.3時間の人は、長期的に使っても心臓病のリスクを減らせないという研究結果もあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?