著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

ワイドショー番組はコロナの感染予防行動にどう影響したか

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの人がテレビ番組から感染情報を得ていたことが報告されています。日本では、ニュース番組だけでなく、ワイドショーでも新型コロナウイルスに関する情報が取り上げられました。

 一方、ワイドショーでは医療の専門家ではないコメンテーターやキャスターによって議論が行われることも多く、感染症に対する恐怖や不安を過度にあおっている可能性も指摘されていました。そのようななか、「プロスワン」という科学誌に、新型コロナウイルス感染症に関する情報源と感染予防行動の関連性を検討した研究論文が、2023年4月11日付で掲載されました。

 この研究では、20年に実施された「日本における新型コロナウイルス感染症問題による社会・健康格差評価研究」の登録者から、2万5482人分のデータが解析されています。新型コロナウイルス感染症に関して、信頼できると評価された情報源と、感染に対する予防行動(手指衛生やマスク着用など)や、予防行動を行わない他者に対して注意を促す行動との関連性が解析されました。

 その結果、信頼できると評価された情報源は、テレビニュースが72.4%、オンラインニュースが54.1%、ワイドショーが50.3%、新聞が44.5%、国や自治体のウェブサイトが41.5%でした。また、ワイドショーを視聴していた人では、そうでない人と比べて、他者に注意を促す人が34%多いという結果でしたが、自身の感染予防行動とは明確な関連性を認めませんでした。

 論文著者らは「ワイドショーの視聴は感染予防行動とは関連せず、他者への注意喚起のみと関連していた。ワイドショーを放送しているテレビ局は、社会に対する影響を迅速に把握するための対応が必要である」と結論しています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に