性感染症専門医が語る「サル痘」が日本で急拡大する裏事情…2023年に入り100人突破

公開日: 更新日:

「昨年から欧米で流行しているサル痘は、アフリカでは見られない、新たな症状が報告されています。それは発熱やリンパ節腫脹などの症状なしで発疹が現れたり、発疹が会陰部や肛門周辺や口腔内に集中していて全身性の発疹が見られないケースが報告されています。治療法は対症療法で、特別な薬はありません。予防法は流行地で感受性のある動物や感染者との接触を避ける以外にありません」

 では、もしサル痘を疑うような症状があればどうしたらいいのか?

「まずはかかりつけ医に相談してください。かかりつけ医がいない場合は、公的医療機関か保健所に相談しましょう。サル痘の症状は水疱瘡や麻疹、梅毒、天然痘などさまざまな病気に似ていることからそれらと区別するための検査が必要です。検査は発疹内にたまった水分や膿、かさぶた、血液などを採取して遺伝子検査などを行い、サル痘ウイルスに感染しているかどうかを確認します。確認されればサル痘と診断されます。海外ではサル痘の治療薬が承認されていますが、日本では具体的な治療薬はなく、症状に合わせた治療が検討されています。なお、サル痘については天然痘ワクチンに予防効果があることが確認されており、患者が出た場合はその接触者となる人に対する接種が可能になっています」

 あなたは大丈夫?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」