がんと誤診されやすい「IgG4関連疾患」とはどんな病気なのか

公開日: 更新日:

 腫瘤ができる場所によって、何が起こるかが異なる。膵臓に腫瘤ができれば黄疸や腹痛、糖尿病の急激な悪化。胆管の腫瘤も黄疸を招く。涙腺の腫瘤では、まぶたが腫れ、視神経を圧迫し、視力に問題が生じることもある。腎臓にできれば、繰り返しの炎症で腎機能障害のリスクが高まる。

「できる場所によっては命に関わる。後遺症が残ることもある。早急に発見して、治療を行わなければなりません。ステロイドの投与が基本となります」

■疑うべき3つのポイント

 今回、神澤医師が「IgG4関連疾患センター」を立ち上げたのは、この疾患の診断に難渋するケースが少なからずあるからだ。

「画像検査で腫瘤を発見すると、がんとの鑑別診断のために組織を取り生検を行います。しかし、膵臓や胆管など、組織を取りづらい臓器に腫瘤ができると生検が難しい」

 IgG4関連疾患ではIgG4の数値が上昇するが、IgG4関連疾患の10~20%は上昇しない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か