糖尿病の人の口の中…乾きやすく細菌、カビ、舌苔が繁殖しやすい

公開日: 更新日:

歯周病は歯の周囲の汚れであるプラークの中に含まれる細菌の毒素などが原因で歯肉に炎症が起きて、歯を支える歯槽骨が溶けていく病気です。初期の段階ではわかりませんが、朝起きた時に、口の中がねばねばする、歯磨きの時に出血する、歯肉が下がって歯と歯の間の隙間が広くなったり歯が伸びたように感じる、歯がグラグラする、などの自覚症状が出た時はかなり病状が進行した状態です」

 歯周病を放っておくと、歯を失うだけでなく、心臓や脳の血管を詰まらせ、心筋梗塞脳梗塞を発症するリスクが3倍程度も高まることがわかっていて、喫煙以上の健康被害がある。

 なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすいのか? その理由は大きく3つあるという。

「1つは、高血糖による脱水作用で口腔内が乾きドライマウスとなり、唾液の自浄作用が低下するために、歯肉に炎症が起きやすくなることが理由として挙げられます。2つ目は、高血糖により白血球の機能が低下して、歯周病の原因であるプラークの菌に対しての抵抗力が低下して健康な人に比べてより有害なプラークができやすく、歯周病が発症しやすくなることです。3つ目は、血液中の過剰なブドウ糖がタンパク質と結びついて作られる最終糖化産物が歯周の重要な組織であるⅠ型コラーゲンやラミニンなどを変化させることなどが指摘されています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも