糖尿病の人の口の中…乾きやすく細菌、カビ、舌苔が繁殖しやすい

公開日: 更新日:

 逆に歯周病糖尿病を発症させたり、重症化させるのは、歯周病の病巣から出る毒素や炎症物質が血液を介して全身に広がり、それがインスリンの働きを低下させ、血糖値を上げるからだ。血糖コントロールが悪くなって、感染症に弱くなると、虫歯が増えてきてもおかしくない。

「ハッキリした統計データはありませんが、臨床の場での印象では糖尿病の人は虫歯が多い印象があります。とくに、糖尿病の人の虫歯は、健常な人ならまずできないであろう、下あごの前歯にも虫歯ができやすい。本来、下あご前歯の裏側には再石灰化能の高い唾液腺の開口部があり、虫歯になりにくい部位です。しかし、糖尿病の人は、高血糖で口が乾き、唾液が出にくいため、虫歯ができやすいのです」

■しっかり口腔ケアすれば血糖値も下げられる

 糖尿病の人の口の中は口腔カンジダ症も発症しやすくなる。

「この病気は、真菌の一種であるカンジダ菌による口腔内疾患のひとつで、舌や頬など口腔粘膜に付着した白い苔のようなものです。出血したり痛みがあります。もともとカンジダ菌は体内に常在していますが、この菌は日和見菌で、唾液の分泌が減ったり、免疫が落ちるなどすると悪さをするのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?