病気をいち早く見つける「スマートウエア」って何だ? 着るだけで心拍数をチェック

公開日: 更新日:

 東洋紡、オムロンヘルスケアとの産学連携で試行錯誤のすえ誕生したのがスマートウオッチならぬスマートセンシングウェア(写真)だ。東洋紡が開発した「伸び縮みする導電性のフィルム」を応用し、センサーと服(アンダーウエア)を一体化させた。「フィルム状導電素材」は厚さ0.3ミリと極薄で、ウエアを着ても「計測器が付いている」といった感覚は全くない。

「心拍数はもちろん、体温、発汗、呼吸、運動関節角度など、さまざまな生体情報を計測できます。下着を着るだけでいいので、お風呂に入っている時を除き、24時間365日、ストレスなく計測できるのが最大のメリットです」

■洗濯100回でも機能はそのまま

 塩澤教授が強調するのは、「生体情報は必要にかられて計測するのではなく、必要と思っていない時期から長期間にわたり計測することが大事」ということ。その人にとっての傾向が見え、いち早く対策を講じられるからだ。

 心拍数は健康な成人の安静時で1分間に60~100回といわれているが、同じ年齢の2人がどちらも心拍数90回/分とした場合、これが徐々に上がってきているのか、急激に上昇したのか、上下が激しく心拍が乱れた状態になっているのかなどで対策が異なる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋