いま知っておきたい「爪水虫」最新情報(下)塗り薬と飲み薬のメリットデメリット

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 しかし塗り薬で治癒を目指す場合、かなり根気がいる。

「塗り薬を爪の表面に塗ることで、有効成分が白癬菌のいる爪の中や爪床(爪の下にある皮膚)まで浸透します。ところが、ある程度の量は浸透するものの、おそらく爪の奥の隅々までは行き渡らず、効果が見えてくるまで数カ月かかる。治るまでとなると年単位で薬を塗り続けなくてはならず、しかしそれでも治験の結果では治るのは2割弱。そもそも『塗り続ける』という大前提ができる人はわずかで、実態調査でもそれが報告されています」

 塗り薬で一時は症状が改善しても、薬を中断したらまた再発する。完治には至らない。

 一方、飲み薬(経口薬)は効き目が高い。

「2018年に発売された最新の飲み薬(ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物)は、1日1回服用で12週間。ただ、効果が見えてくるのはもっと早く、服用して3~4週間できれいな爪が生えてきた、という患者さんもいます。効果の実感を得られることは、爪白癬治療の継続のモチベーションを保つ。飲み薬の継続率を調べた調査でも、テルビナフィン塩酸塩という飲み薬では平均継続率5.5カ月でした」

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