いま知っておきたい「爪水虫」最新情報(下)塗り薬と飲み薬のメリットデメリット

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 テルビナフィン塩酸塩は、投与期間は決められていないものの、およそ6カ月とされている。平均継続率5.5カ月ということは、それをほぼ達している。

肝機能障害があっても問題ない

 塗り薬ではなく、飲み薬。これが爪白癬治療のスタンダードとすべきだが、実際はそうなっていない。

 2022年、過去1カ月以内に爪白癬患者10人以上へ薬物治療をした医師1367人に、薬の処方状況についてのアンケートが行われた。

 それによると、外用薬(塗り薬)での治療が約6割だった。

「塗り薬が出た当初は、軽症の爪白癬では塗り薬でもいいのではないかという見方もありました。しかし、治りきらないうちに患者さんが治療に来なくなり、やがて重症化する。現在、爪白癬を熱心に診ている医師の間では、症状の程度に関係なく爪白癬は飲み薬という考えです」

 肝機能障害がある人には爪白癬の飲み薬は使えないと言われがちだが、現在主に使われている飲み薬(テルビナフィン塩酸塩/ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物)は多少の肝機能障害があっても問題ない。併用できない禁忌薬もない。

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