いま知っておきたい「爪水虫」最新情報(下)塗り薬と飲み薬のメリットデメリット

公開日: 更新日:

 前回(上)の記事で、爪白癬(爪の水虫)の検査に新しい方法が加わったとお伝えした。イムノクロマト法を用いた国内初の白癬菌抗原キットで、顕微鏡など特別な器材は使わず、簡便な方法で、迅速かつ高い感度で爪白癬の有無がわかる。爪白癬は視診では3割が診断を誤るとの研究結果もあり、今後、正確な診断をする上での強い味方になることは間違いない。問題は、治療が適切に行われているかどうかだが--。

 埼玉医科大学皮膚科の常深祐一郎教授に話を聞いた。

 水虫といえば、足の指や足の裏にできる足白癬のイメージから、「治療は塗り薬」だと思っている人が多い。

 市販の塗り薬も複数の種類が出ているため、「市販薬でOK」と思っている人も多い。しかし、爪白癬に対しては当てはまらないという。

「塗り薬ではほぼ治りません。そして、爪白癬の薬は処方薬のみ。市販薬はありませんし、足白癬の薬は爪白癬に効きません」

 現在、爪白癬の薬は大きく分けて、塗り薬と飲み薬とがある。「塗り薬ではほぼ治らない」と前述したが、正確には治る可能性はゼロではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」