女性の「糖尿病」は閉経後に急増する…注意が必要なタイプはこんな人

公開日: 更新日:

「平成28年国民健康・栄養調査」によると、男性の糖尿病患者の割合は30~39歳で1.3%、40~49歳で3.8%、50~59歳で12.6%、60~69歳で21.8%、70歳以上で23.2%。一方、女性は、30~39歳で0.7%、40~49歳で1.8%、50~59歳で6.1%、60~69歳で12%、70歳以上で16.8%となっている。加齢とともに糖尿病の患者数が増えるのは同じだが50代で急激に増えているのがわかる。

「日本人女性の閉経を迎える平均年齢は50歳ですが、個人差が大きく、早い人で40代前半、遅い人で50代後半です。これは女性の糖尿病患者数の増加時期と一致します。つまり、女性は40代から糖尿病リスクがアップするとともに、動脈硬化が進み、脳梗塞心筋梗塞といった、脳血管障害リスクも高まります。50代以降は要注意です」

 問題は、閉経の前後は女性の心身にさまざまな変化が表れるため、どの症状が糖尿病によるものなのかがわかりにくいことだ。

「閉経の前後5年間を更年期と言い、他の病気を伴わないさまざまな症状のうち、とくに重く日常生活に支障が出る症状を更年期障害と言います。更年期障害の症状は3つに大別できます。1つ目は血管拡張や放熱に関するもので、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など。2つ目はめまい、動悸、頭痛肩こり、疲れやすいなどその他の症状。3つ目はイライラや情緒不安定といった精神症状です。一方で糖尿病では、喉がよく渇いて水を頻繁に飲む、おしっこの回数が増える、疲れやすい、食後に急激に眠くなる、体重が減る、など。膀胱炎や膣カンジダを繰り返し発症する、プライベートゾーンがかゆい、という場合も糖尿病の可能性があります。糖尿病だと免疫が低下して感染症になりやすいからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家