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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

マスクを常に着用する場合の「害」の検討はなぜ難しいのか

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 ただこれを医療だけの問題とすると困難だが、医療以外の領域へと広げていけば、より良い判断への糸口が見つかるかもしれない。そんな見通しの下で、さらに検討を続けていきたい。

(注1)「マスクの着用を求めない」というガイドライン:「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」(厚生労働省2023年5月公表)。(注2)酸素飽和度:肺から取り込んだ酸素は赤血球に含まれるヘモグロビンと結合して全身に運ばれる。酸素飽和度とは心臓から全身に血液を送り出す動脈の中を流れる赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているかを調べた値。

(注3)システマティックレビュー:レビューとは関連する複数の論文を取り上げ検討した総説のことを言い、そのうち問題を限定し、網羅的な情報収集と批判的吟味を行うプロセスを経て作られたものをシステマティックレビューと呼ぶ。

(注4)N95マスク:空気感染を防ぐために開発されたマスクで、1μm未満の小さな粒子を95%以上細くする性能を持つものがN95マスクである。

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