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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

患者と性別が違う外科医が手術すると結果に影響が出る?

公開日: 更新日:

 少し前までは、「男らしく」とか「女らしく」のような言葉が普通に使われていましたが、今では安易にそうしたことを言うと、ハラスメントと指摘されてしまう世の中になりました。たしかに性別は必ずしも厳密に分けられるものではなく、性別による偏見や決めつけが良くないことであることも間違いではありません。しかし、医学の世界では昔から、性別により病気に差があることは重要な研究テーマで、多くの研究が発表されてきましたし、今も発表されています。

 性別が医学にとって大切であることは変わりがないのです。

 最近注目されているのが、性別のマッチングが病気の経過に与える影響で、「男性医師が女性の患者の治療を行うと死亡率が高くなる」というような結果が多く発表されています。今、女性が同性を診察する女性外来が増えているのは、そうした結果が反映されているのです。ただ、これは病気の性質によっても違いがあり、性感染症の診療などでは「性別に違いのある方がよい」というような結果もあります。

 今年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという一流の医学誌に、外科手術における医師と患者の性別を比較した論文が掲載されました。それによると、外科医と患者の性別の差は、それほど大きな影響を手術の結果にもたらしていませんでした。

 手術は性別ではなく、医師の技量で選ぶのが正解であるようです。

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