著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

「元気だから放っておいて!」と主張する91歳女性に提案した案は…

公開日: 更新日:

「今元気なのは本当にいいことですが、ご自宅で一人で何かあったとき、すぐ駆けつけてくれるお医者さんや看護師さんがいた方がいいと思うんですね」(CM=ケアマネジャー)

「私のことは放っておいて! 通えますから」(本人)

 かつては看護師として小児科の病院で働いていたという女性。いつ何があってもおかしくない状況であり、通院することが大変であることは、ご本人が誰よりもわかっているはずなのに、訪問診療を断り通院することに固執されます。

「では折衷案にしましょう。看護師さんも毎週じゃなくて2週間に1回、ヘルパーさんもなしにして、自分で通ってもらう。でも何かあったら緊急対応してくれる訪問医療や訪問看護さんを頼ってくださいね」(CM)

「わかりました」(本人)

 こうして在宅医療を担保しつつ当院の外来受診が始まりました。時に当院までの道のりで迷われるときもありましたが、そのつどスタッフがお迎えに行くなど柔軟に対応しました。

「便は黒くないですか?」(私)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり