悲しくないのに…高齢者に多い「涙が止まらない」目の病気

公開日: 更新日:

「涙が出すぎてモノがぼやけて見える」「悲しくないのに涙が出る」--。高齢者の中にはこんな悩みを抱えながらも、「老化の一環だから仕方がない」とあきらめている人も少なくない。どうしたらいいのか。眼科専門医で「自由が丘清澤眼科」(東京)の清澤源弘院長に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 90代の男性は、数カ月前から悲しくないのに涙がこぼれるようになった。「老化で涙腺が弱ったのか」と自分自身で納得させているが、涙で視野がぼやけて見づらくて仕方がない。最近では大好きなテレビドラマを見るのも厳しくなり、気持ちが落ち込んでいるという。

「涙は血液を原料にして涙腺で作られる液体で、目を守るための成分が含まれています。通常は、まばたきをするたびに涙腺から分泌されて角膜表面に均一に広げられ、余った涙はまぶたの目頭側にある上下の涙点から涙小管に吸い込まれ、涙嚢と呼ばれる袋にたまります。そして、鼻涙管を介して鼻腔に流れる仕組みです。涙が止まらないのは、涙点に入りきれないほどの涙の量が分泌されて、目の表面からこぼれ落ちるからです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  3. 3

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  4. 4

    清原果耶「初恋DOGs」にファン失望気味も…《低視聴率女王》待ったなしとは言い切れないウラ事情

  5. 5

    会議室で拍手が沸き起こったほどの良曲は売れなかった

  1. 6

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 9

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  5. 10

    新横綱大の里が直面する「遠方への出稽古慣れ」…車での長距離移動は避けて通れない試練に