免疫抑制剤で痛みが緩和…こんな“よろい”を着ていたのかと愕然

公開日: 更新日:

山本和男さん(66歳)=若年性突発性関節炎(若年性リウマチ)

 小学5年生でリウマチが再燃。そんな中、母は人づてに聞いた情報から、県外の病院、鍼灸などの漢方治療医などにも連れていってくれました。しかし、際立った治療効果もないままでした。

 中学、高校となんとか通うことができましたが、通学、教室の移動が困難で、当時の思い出といえば学校の木の床にある節目模様、階段の上り下り……。特に下りる時の恐怖は痛みを伴うので強く記憶としてあります。早く卒業し治療のみに専念したいと願いながらの学校生活でした。

 高校卒業後は家で養生に専念する生活を送っていました。就労は困難でしたが、働きたいという思いは常にありました。が、それがままならず常に葛藤。できる内職や仕事を探し、短期の就職を繰り返しました。それは激しい痛みを伴ったものでした。

 その時の心の支えは何かしらの表現活動だったように思います。体調のよい時など、カメラで近場の風景などを撮影していました。写真家の荒木経惟さんの「私写真」、リウマチを患っていたルノワールなどには感銘を受けました。出口の見えない日々の支えでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも