なんでこんな肌に生まれついたんだろう…どう生きたいのか見直した

公開日: 更新日:

榊原愛さん(39歳)=アトピー性皮膚炎

「skin」(写真)と名付けたこの作品は、アトピー性皮膚炎の悪化で家に閉じこもっていた時期に構想を練ったものです。

 いつ治るか分からず不安で、誰にも会えないから、気がおかしくなりそう。肌がかゆくてかゆくて、でも、かいたらぐちゃぐちゃになって、もっと悪化してしまう……。気持ちを紛らわせられ、両手が塞がり、かくのを避けられるもの。それが絵や編み物による表現方法でした。

 物心ついた頃には、もうアトピー性皮膚炎でした。ずっと薬を使い続けてきたんです。しかし、どこへ行くにも薬を手放せない生活を見直したいという気持ちがありました。

 かかっていた病院の皮膚科医が高齢で入院してしまったのも、ひとつのきっかけになりました。近場に専門病院がなかったため、内科のクリニックになんとかお願いして出してもらっていた薬が合わなくなってきたんです。耳たぶがアカギレみたいになり、薬を塗っても治らず、全身の乾燥状態がひどくなって……。

 インターネットで調べている中で、隣の県の岐阜県に私の希望に合う治療を行っているところを見つけ、そちらにお世話になると決めました。2018年秋のことです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした