著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

Amazonファーマシーは国民の薬に対するリテラシーをアップさせる

公開日: 更新日:

 去る7月23日に行われた「Amazonファーマシー」の記者会見に同席させていただきました。Amazonファーマシーとは、Amazonショッピングアプリ上の自身のアカウントから、登録されている対象薬局で薬剤師によるオンライン服薬指導を受け、購入した処方薬を自宅などに配送、または薬局で受け取れるサービスです。

 現在、オンライン服薬指導に対応できる薬局はどんどん増えています。コロナ禍では多くの薬局で実施され、オンライン服薬指導を提供できる土壌はすでに整っているといえるでしょう。あとは活用する一般市民がその便利さを実感することがさらなる浸透に必要ではないかと考えます。

 コロナ禍前はZoomなどのWEB会議システムは積極的に使われていませんでした。しかし、コロナ禍では多くの人がWEB会議システムの便利さを実感されたはずです。いまや、どの分野でも欠かすことができないツールとなったのではないでしょうか。同様に、オンライン服薬指導の有用性を実感することにより、その利用も一気に進むのではないかと考えます。

 たとえば、中高年の生活習慣病の患者さんや小さいお子さんがおられる方など、忙しくて薬局で待っていられないといった人も薬局から薬を受け取るハードルが低くなり、より治療を受けやすくなる、といったメリットが考えられます。長い時間待ってから急いで薬を受け取っていたのが、指定した時間にオンライン服薬指導で説明を受けると予定を立てられるので、薬剤師の説明をしっかり聞くこともできるわけです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」