著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

元開業医の80代患者への訪問診療を通して学んでいること

公開日: 更新日:

 先日から、フレイル状態の80代前半、元開業医の患者さんへの訪問診療を開始しています。

 この方は町の診療所として40年の長きにわたって地域に寄り添い、外来をしながら時には訪問診療にも出られていたという、地域のホームドクターともいえる方でした。

 現在は引退され、息子さんが医院長先生として1階部分の診療所を引き継ぎ、2階はテナントとして貸し出し。3階部分を住居スペースとし、息子さん家族との3世帯でお住まいです。

 ご自宅に訪問するたびに、医師時代のことや当時の貴重なお話をしてくださり、いつも大変興味深くうかがっています。

 現在当院では電子カルテを導入しています。訪問診療時に共に仕事をする訪問看護師へ指示書を発行し、点滴の管理や衛生面の処置、緊急時の対応などをお願いするのに出す指示書も、電子カルテに記入された患者さんの様子をコピー・アンド・ペーストして発行しています。

 ですが、その患者さんの診療所ではかつて、各患者さんと向き合った記憶から一枚一枚万年筆で書いた指示書を発行されていたとのこと。それにより患者さんの不安や疑問を感じ取り、時に信頼されていることを実感できたとおっしゃいます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」