著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

若者でも起こる「スマホ老眼」…目の調節機能のトラブル

公開日: 更新日:

・朝はよく見えているのに、夕方になるとスマホの画面が見えづらい
頭痛や肩や首のコリが以前よりひどい
・目の奥が痛む

 このうち3つ以上に当てはまる人は、スマホ老眼になっている可能性が大です。

 スマホ老眼とは、ひとことで定義するなら「毛様体筋の酷使で起きる目の調節機能のトラブル」。 スマホを見る際は目との距離が近くなりますよね。毛様体の筋肉である毛様体筋というのは、近くを見る際に収縮してピントを合わせています。つまり人がスマホを見ている際の毛様体筋はずっと収縮しており、過剰な負荷がかかってしまっている。結果、目のピント機能が徐々におかしくなってしまうのです。

 また、毛様体筋に「目のピントを調節してください」と指令を出す神経として、三叉神経があります。三叉神経は首から肩、側頭部、そして目の周辺にまでつながっている神経です。ですから、スマホの見過ぎで毛様体筋に過剰な負荷を与えると、肩や首のコリが悪化。側頭筋の収縮から頭痛が起きたり、目の奥が痛くなるのです。

 スマホ老眼は、ピントが合わないだけではなく、体の不調を引き起こすこともあります。自覚がある方は放置せず、一日のスマホ使用時間をできるだけ少なくすることを心掛けてください。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所