著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ポポー】ほかの果物を超える抗酸化力を持つ「森のカスタードクリーム」

公開日: 更新日:

 ポポーの起源は、北アメリカの温帯地域。アメリカインディアンが古くから食していたといわれています。「森のカスタードクリーム」とも呼ばれ、味や食感はバナナやマンゴーに似ていますが、よりクリーミーで独特の風味が特徴的です。

 16世紀にスペイン人探検家によってヨーロッパに持ち帰られ、その後、徐々にアメリカ南部からカナダにかけての地域で広まったそうです。植民地時代には、家族農園や庭先で栽培され、アメリカの家庭で一般的に食されていましたが、産業化とともに商業的な流通が難しくなり、その存在は徐々に影を潜めました。

 その理由のひとつは、ポポーの果実が熟してから3日程度しかもたないなど非常に傷みやすく、流通や保存が困難であったことが挙げられます。また、商業ベースでの栽培が難しいことも、ポポーの普及を妨げた要因となりました。

 日本におけるポポーの歴史は比較的浅く、明治時代以降に導入されたとされていますが、大々的に普及することはありませんでした。一部の地域や個人栽培者によって細々と栽培されているものの、いまだに日本では「珍しい果物」のひとつとして知られています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波