著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

選択を迫られたとき、異なるフィルターを通して考えてみる

公開日: 更新日:

 これらの結果を踏まえ、第2言語は本能的な反応から一歩距離を置く効果を持ち、短絡的な決断を回避する利点があると、ケイサーは結論付けています。同じ状況でも、言葉のニュアンスが変わる、あるいは意図的に異なるフィルター(先の実験で言えば第2言語)を通すことで、人間の決断は変わるというのです。

 私たちが何かの選択をするとき、あるいは選択を迫られたとき、異なるフィルターを通すことは思いのほか有効な手段になると言えそうです。

 友人の助言でもいいでしょう。人間には、「ネガティビティーバイアス」という“悪い点を見がち”な性質が備わっています。それを緩和するためにも、あえてフィルターを通して考えてみることは大切なのです。

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