著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

選択を迫られたとき、異なるフィルターを通して考えてみる

公開日: 更新日:

 スペイン語を第2言語とするシカゴ大学の学生54人を集め、各自に15ドルを1ドル紙幣×15枚で手渡しました。その1ドル紙幣は、「そのまま受け取ってもいい」ケースと、「コイントスに賭け、勝てば1.5ドルになり、負けると賭けた1ドルを失う」ケースを選ばせたといいます。後者は、リスクを伴うものですが、15回チャンスがあるわけですから、15ドル以上が手に入る可能性が十分あります。

 この提案を、ケイサーは英語とスペイン語で行いました。その結果、英語で提案した場合は、賭けに応じた学生は54%にとどまったのですが、スペイン語で提案した場合は、なんと71%の学生が賭けに応じたといいます。

 ケイサーは、「外国語で意思決定をすると、短期的な損失を避ける傾向が弱くなり、長い目で見れば、こうした判断はメリットになる可能性が高くなる。そのため、賭けに乗る確率が高くなった」と推測しています。

 母国語だとネガティブな面がダイレクトに入ってくる半面、第2言語であればダイレクトに入ってきづらくなるため、過剰反応にならなかった--。

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