著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

仕事や勉強の効率を高めたければ…「52:17の法則」がおすすめ

公開日: 更新日:

 何か物事に取り組むとき、長時間集中して取り組むよりも、休憩を挟みながら分散して取り組んだ方が効果的であることが分かっています。

 たとえば、大阪大学の渡邉と東京大学の池谷の研究(2017年)では、休憩を挟んだ15分×3(計45分)の学習グループは、連続して60分の学習を続けたグループよりも長期的に高い学習効果を発揮したという結果を報告しています。この研究は脳波を測定して行われたのですが、休憩を挟むことで集中力を示すガンマ波が回復することが示されたといいます。

 そもそも人間の集中力はどれくらい持続するものなのでしょうか?

 フロリダ州立大学のエリクソンらの研究(1993年)では、トップパフォーマーの場合、約50分間の高い集中が可能であるとしています。対して、一般人は25分ほどしか集中力が持続しないといわれています。

 1980年代に、イタリアの起業家フランチェスコ・シリロ氏によって考案された「ポモドーロテクニック」は、25分間の集中作業と5分間の短い休憩を1セットとして繰り返す時間管理法です。これを4セット(約2時間)ごとに行い、合間に計15~30分の休憩を取ることで、2時間という比較的長い時間でも継続して集中力を保つことができるようになるとうたっています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    藤川阪神のドラ1指名は高卒投手か…最速150キロ超で《潜在能力の高さは世代ピカイチ》

  2. 2

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  3. 3

    谷原章介長男の芸能界挑戦で改めて感じる器の大きさ…実父・いしだ壱成と共演の可能性も

  4. 4

    目黒蓮“おバカキャラ封印”でますます上がる俳優業のハードル 「何をやってもキムタク」化の不安

  5. 5

    小泉孝太郎を他者第一にした "師匠"いかりや長介の教え

  1. 6

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  2. 7

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 8

    失敗を失敗でなくしてくれた…ふかわりょうの恩人に対する深い愛情

  4. 9

    森七菜の移籍トラブルと重なる伊藤健太郎の不義理退所…チラつくステージママの影

  5. 10

    昇格決定的の中日・井上二軍監督は立浪監督と何から何まで“正反対”《明るさと社交性のある熱い男》