著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

健康寿命は経済力で決まる(6)ジェネリックと先発薬…「特別な料金」なしならどちらを選ぶ?

公開日: 更新日:

 しかし、ここで注目したいのは、ジェネリックとの価格差が(ほとんど)なくなっても人気を保ち続けている先発薬が存在することです。メトグルコの他に、精神安定剤のデパス錠、咳止め薬のメジコン錠、痰を切るアスベリンなどなど、多数あります。

 実は昔から「先発薬とジェネリックでは効き方が違う」「ジェネリックは副作用が多い」といったことが医者の間でよくウワサされてきました。多くの内服薬には、錠剤としての形を作るためにさまざまな添加剤が使われています。しかも添加剤はメーカーによって異なっていますし、経済性が優先される傾向があります。

 そのためジェネリックでは、添加剤に対するアレルギー反応や体調不良が現れることが時々あるらしいのです。

 薬価が同じなのに先発薬が多く使われている薬に限れば、黙って先発薬を選んだほうが安心できそうな気がします。=つづく

(長浜バイオ大学バイオデータサイエンス学科・永田宏教授)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…