アルツハイマー病の新治療薬「ドナネマブ」の実力と対象者

公開日: 更新日:

 まず起こるのは、アミロイドβの蓄積だ。それらはアミロイドβプラーク(老人斑)という塊となり、次にタウというタンパク質が蓄積して神経原線維変化が出現。脳の神経細胞が死滅し、やがて認知症の症状が現れる。

■投与期間の目安は1年

 レカネマブはアミロイドβが大きな塊になる前の段階に働きかける。一方、ドナネマブは塊であるアミロイドβプラークを除去する。アミロイドβプラークの中だけに存在すると考えられるN3pGアミロイドβを標的とするのだ。

「臨床試験では1年間で66%の患者さんのアミロイドβプラークが取り除かれ、投与完了後も効果が持続。認知機能低下およびADL(日常生活動作)の低下抑制が見られ、18カ月の投与で5カ月以上の進行抑制につながりました」(古和教授=以下同)

 レカネマブは投与期間が決まっていないが、ドナネマブは投与期間が決まっている。目安は12カ月で、最長18カ月だ。

「ドナネマブはアミロイドβプラークの除去が確認された時点で投与を完了できる、唯一のエビデンスを持っている薬」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風