子どものアトピー性皮膚炎を悪化させない、しっかり治す…「見た目が良くなった=完治」ではない

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■改善しないケースの共通点

「乳幼児の湿疹やアトピー性皮膚炎で症状が良くならないという場合には共通点があります。多いのは、ステロイド軟膏の間違った使い方。使用量が少ない、使用期間が短い、少し良くなったら中止するということがよく見られます」

 ステロイド軟膏は、保護者の人さし指の先から第1関節までに乗せた薬の量を「FTU(フィンガー・チップ・ユニット)=1単位」とし、年齢、場所に応じて何単位塗るか決められている。ステロイド軟膏は5段階の強度があり、塗る場所で適切な強度が異なる。

 これらの薬は、使用期間が短かったり、少し良くなったからと中止したりすると、皮膚の炎症が悪化。薬を強いものにしなければならなくなっていく。「見た目が良くなった=炎症が治った」ではない。炎症を完全に鎮めるためには、自己判断は禁物だ。

「現在のアトピー性皮膚炎の治療はプロアクティブ療法といって、最初からステロイド軟膏を積極的に使い、炎症を鎮めます。その後に保湿外用薬によるスキンケアに加え、ステロイド軟膏やタクロリムス外用薬を週2回など定期的に塗布し、寛解状態を維持します。最終的には、症状はあっても日常生活に支障がない程度に軽く、薬物療法もあまり必要としない、たとえ悪化しても持続しないところを目指します」

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