子どものアトピー性皮膚炎を悪化させない、しっかり治す…「見た目が良くなった=完治」ではない

公開日: 更新日:

 こう指摘するのは、「ユアクリニック秋葉原」院長で、小児アレルギーの治療に詳しい杉原桂医師(小児科専門医)。アトピー性皮膚炎には冒頭の新薬が必要な患者もいるが、従来薬でも十分に治療が可能なのに、間違った認識によってこじらせている患者がかなりいるという。そもそも乳幼児では、受診段階ではアトピー性皮膚炎ではない場合もある。

「これからの季節では、アトピー性皮膚炎でなくても皮膚乾燥を放置したために、かゆみが生じて湿疹になっているケースもよく見られます」(杉原医師=以下同)

 アトピー性皮膚炎は、乳幼児では最初、頬、額、頭の露出部が乾燥し、赤くなる。肌が乾燥すると皮膚のバリアー機能が損なわれ、異物が入りやすくなる。すると、免疫反応が過剰になって、かゆみがひどくなり、かきむしり、やがて皮疹が顔面全体、そして体へと広がっていく。アトピー性皮膚炎から、喘息、鼻炎といったほかのアレルギー疾患へと連鎖していくこともわかっている。

 つまり、正しい知識を持って乳幼児の湿疹対策、アトピー性皮膚炎の初期治療をしっかりすることが肝心なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  2. 2

    84歳の五月みどりが最期のパートナーと過ごす“やすらぎの刻”…経営するギフトショップは閉店

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆の「ドジャース入り」を阻む大谷翔平と正三塁手マンシーの壁

  1. 6

    中村玉緒は「パチンコと勝新太郎はやめられません」と豪快に宣言した

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  3. 8

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  4. 9

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の才能腐らす「メンタルの病巣」…マイナーでの大炎上にロバーツ監督もバッサリ