(1)「飲むHIV予防薬」が性風俗従事者らに人気

公開日: 更新日:

 意外に思われるかもしれないが、HIVは他の性感染症に比べて感染力が弱く、HIV感染者と性交渉したとしても必ず感染するわけではない。とはいえ、感染しても自覚症状がないだけに、その後、重大事態を招きかねない。そこでHIVに感染したかもしれないと思ったら、性交渉をして72時間以内にHIV治療薬を28日間1日1回もしくは2回飲む「PEP(ペップ=暴露後予防内服)」と呼ばれる予防策がある。世界保健機関の調査報告ではHIV感染のリスクを8割以上低下させるとされているという。

「もうひとつの方法がPrEP(プレップ=暴露前予防内服)で、当院ではこちらを希望する人が目立ちます。性交渉前にHIV治療薬(2種類の抗HIV薬入りの合剤『ツルバダ』『デシコビ』が使われることが多い)を飲む方法で、2通りあります。デイリーPrEPと呼ばれる、毎日1回1錠を決まった時間に飲む方法。もうひとつはオンデマンドPrEPと呼ばれる、性交渉の24時間前(少なくとも2時間前)に2錠飲み、その後は24時間ごとに1錠づつ飲む方法です。性行為が数日続くときはその間は24時間ごとに1錠づつ飲み、最後の性行為のあと2回服用します。正しく服用すれば性行為によるHIV感染リスクを99%低減させることができるとされていて、WHOもガイドラインを出し、PrEPを推奨しています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?