著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(6)ジェネリック医薬品不足が解消する可能性はかなり低い

公開日: 更新日:

 政府は業界再編を促したり、安定供給に貢献したメーカーに対して、ご褒美に薬価を少し引き上げようなどと言っていますが、効果が出るのに時間がかかりそうです。

 とはいえ、「日本は薬を使いすぎている」との指摘もあります。とくに何カ所もの病院に通っている高齢者に対して、同じような薬が2重、3重に処方されている可能性があります。

 そこで注目されるのが、マイナ保険証です。これによって誰にどんな薬が、どれだけ処方されているかを「見える化」することが可能になり、薬のムダを大幅に削減できるはずです。多重処方を減らすだけで、ジェネリック不足が意外とスッキリ解消するかもしれません。ついでにポリファーマシー(薬が多すぎてかえって健康を損ねること)も防げるはずです。

 マイナ保険証については、その負の部分ばかりが強調されていますが、うまく使ってメリットを活かすほうが、日本の未来にとってプラスでしょう。社会のデジタル化の波は、もう誰にも止められないですし、医療のDX化は政府の基本方針でもあります。まずはジェネリック不足の解消に、マイナ保険証を活用してはどうでしょうか。(つづく)

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