ジェネリックも先発薬も…深刻な「クスリ不足」の現状はどうなっているのか

公開日: 更新日:

クスリ不足”がますます深刻な状況になっている。ジェネリック医薬品メーカーの不正製造をきっかけに、昨年の夏ごろから全国的なクスリの供給不足が始まり、いまも改善の気配はない。患者側も知っておくべきクスリの現状について、長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長の荒川隆之氏(感染制御認定薬剤師)に聞いた。

「ジェネリック医薬品」とは、先発医薬品(新薬)と同じ有効成分を含んでいて、同等の効能があると厚労省が認めた医薬品を指す。新薬のような開発費がかからないため薬価が3~5割ほど安くなり、患者の負担が軽減される。

 膨らみ続ける医療費を削減したい政府は、将来的に医療機関で処方されるクスリの8割をジェネリックに置き換える方針を決定。それを受け、ジェネリックの使用割合は昨年9月の調査で79%まで拡大している。

 ジェネリックへの転換が急速に進む中、2020年12月に小林化工が製造する水虫治療薬に睡眠導入剤が混入し、全国で健康被害が出ていることが発覚。国が認めた手順とは違う工程で製造されていた不正も判明した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった