著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

いつも眠たそうに見える…「眼瞼下垂」の可能性あり

公開日: 更新日:

 なんらかの原因によって上のまぶたが下がってきたり、持ち上げにくくなる、眼瞼下垂。眼瞼とはまぶたのことです。後天性眼瞼下垂の場合、多くは年齢を重ねることで、上まぶたを上げる筋肉が緩んでくるために、この症状が出ます。

 眼瞼下垂はコンタクトレンズ、特にハードコンタクトを長期間(10年以上)使用している人は症状が出やすいこともわかっています。

 コンタクトレンズは目にとっては異物です。その異物を挿入したまま、まばたきを繰り返すと、まぶたを持ち上げる主な筋肉である眼瞼挙筋、挙筋腱膜、ミュラー筋などの疲れが早く現れる。そうするとそれらの筋肉が緩み、まぶたを引き上げる力が弱くなっていきます。

 人が1日にまばたきする回数は約1万5000回といわれています。ソフトコンタクトレンズ使用の場合でも眼瞼下垂の症状が出ることはありますが、ハードコンタクトレンズよりも頻度は少ないようです。

 裸眼生活の人であっても眼鏡を使用している人であっても、ほとんどの人が中高年と呼ばれる年齢になると上まぶたは少しずつ下がってくるもの。ですから、コンタクトレンズが生活に欠かせないものであるならば、使用について「将来眼瞼下垂になりたくないから、コンタクトレンズを使うのはやめておこう」などとあまり神経質に考える必要はないかと思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態