鼻水の季節だから知っておきたい…「色」「臭い」「粘度」の意味

公開日: 更新日:

 この時季、多くの人を悩ませている鼻水。息苦しく見た目が悪いだけでなく、周囲に不快感を与える。そのため、鼻水を止めようと躍起になる人もいるが、鼻水を止めてもいいのか? そもそも鼻水はなんのためにあるのか? 風邪やアレルギーでその量が急激に増え、色や臭い、粘度が生じるのはなぜか。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に話を聞いた。

「鼻水は、鼻粘膜で産生された分泌液と鼻粘膜の毛細血管から流れ出た水分、涙腺からの涙液などでできています。大半は水分で、その役割は鼻から吸い込んだ空気の加湿や加温であり、鼻に入ってきた細菌やウイルス、チリやホコリなどの異物を体外に排除する手助けをして鼻の中で暖かく湿ったきれいな空気をつくり、肺に送り込むことです」

 鼻水が増える原因はさまざまだが、代表的なものにウイルスや細菌などによる感染症、花粉などによるアレルギー、血管運動性鼻炎がある。

「ウイルスや細菌が鼻腔に侵入すると、鼻の粘膜からの分泌物を促し鼻水を増やして排除しようとします。これら病原体が鼻腔で増殖すると、鼻の粘膜が炎症を起こして急性鼻炎となり、くしゃみや鼻づまりを伴います。こうした症状が3カ月以上続くと慢性鼻炎と診断されます。さらに鼻の周りにある4対の空洞(副鼻腔)で感染が広がると、副鼻腔炎となります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性