かつて人気の健康法「乾布摩擦」は本当に体に良いのか?

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 体温が上がれば免疫力がアップするといわれることから乾布摩擦で免疫力アップは正しいように思われる。

「ただし、ここでいう温度はあくまでも体表面の温度。体の奥底の内臓をとりまく深部体温が上がるかははっきりしません。免疫力が上がるのなら、リンパ球、単球、マクロファージなどに一日を通して変化があるはずですが、現時点でそれが十分検証されたとは考えられていません」

 その一方で、皮膚の表面の保湿成分を損ない乾燥させ、湿疹や皮膚炎の原因となることが知られている。

 では、乾布摩擦は健康増進に寄与しないのだろうか?

「そうではないと思います。医学的な検証には多くの資金が必要です。そのため検証の対象は新薬や手術など医療技術の開発など医療産業が将来利益を出す見込みのあるものになりがちです。誰でも手軽にできる民間療法を多くの資金をかけて検証しようとすることは少なく、検証しても小規模実験で、エビデンスと言えないことが多いからです」

 実際、全身マッサージにより唾液や尿中においてストレスホルモンであるコルチゾールの量を低下させ、幸せホルモンのセロトニンやドーパミンを増加させる、との海外研究もある。それが定説といえるかはわからない。

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