著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

日本の医学者が発見した「オレキシン」研究が切り開いた新時代

公開日: 更新日:

 同年には、スボレキサントの有効性を検証した臨床試験の結果が発表されました。この臨床試験によれば、プラセボ(偽薬)の服用と比べて、スボレキサントの服用で、入眠時間が約10分短縮し、総睡眠時間が約20分延長しました。

 2019年には、2剤目のオレキシン受容体拮抗薬、「レンボレキサント」(商品名:デエビゴ)が米国で承認され、翌年の2020年には、日本でも販売が開始されました。レンボレキサントの有効性を検証した臨床試験によれば、スボレキサントと同様、プラセボの服用と比べて、入眠時間を約10分短縮させることが報告されています。この臨床試験ではまた、Z-ドラッグのゾルピデムという薬との比較も行われており、レンボレキサントは同薬よりも優れた入眠効果を有する可能性が示されました。 =つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に