著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「睡眠不足」は記憶力、精神面、認知症リスクに影響を与える

公開日: 更新日:

 脳の記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」があります。記憶をつかさどることで有名な「海馬」という部位は、短期記憶を処理する部分です。海馬の中で短期記憶が整理され、重要な情報と判断されると「大脳新皮質」に移行して長期記憶として定着します。つまり、ちょっとした出来事であっても、長く記憶したいことであっても、情報はひとまず海馬に行くということになります。

 そして、効率良く脳を働かせるには、脳の血流をよくすることが重要です。脳の燃料である酸素は、血液に乗って運ばれます。例えば、「あれ? 今何をしようとしていたんだっけ?」となってしまう原因は短期記憶に関わる問題ですが、長期記憶も短期記憶も海馬の働きがポイントになるわけですから、脳に酸素をしっかりと送らなければいけません。

 その上で欠かせないのが「睡眠」です。寝不足だと脳が正常に活動できなくなるため、物事を思い出す機能が低下します。脳は深く眠っている間に記憶を定着させるため、睡眠時間が短く深く眠る時間が少ない人はその分、記憶を定着させる時間が減り、結果的に記憶力が低下してしまうのです。

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