(4)なぜその判断をしたのか?基準や根拠を見直してみる

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 自分の思い込みを見直すことも大事なのだ。そして最後の⑤参考情報の出どころとは、「その情報の発信元への信頼性です。口コミ評価の高いレストランに行くか否かは、『そのサイトをどの程度、自分が信頼しているか』で判断は変わります」。

 自分が信頼している先輩から「今日はもう帰ろう」「飲み会では、酔ったふりをできる人が出世する」などと助言されれば、飲みすぎも減るだろう。自分を正しく導く信頼者を増やすことも必要というわけだ。

「お酒でやらかしてしまったときは、この5つの判断の基準や根拠を見直してみてください。『HALT』の感情にのまれているときは、失敗するリスクが上がります。『若い時と同じくらいは飲める』といった思い込みは勘違いです。それだけでお酒と上手に向き合う一助になります」

 お酒は酔いが回ると正しい判断ができなくなる。だからこそ、“酔いが回りすぎないための秘訣”を学んでほしい。(おわり)

▽山下悠毅(やました・ゆうき) 精神科専門医・精神保健指定医。日本外来精神医療学会理事。近著に『彼らが見ている世界がわかる 依存症の人が「変わる」 接し方

【連載】もうお酒で失敗しない

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