著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

最近増えてきた「電子版お薬手帳」のメリットと課題

公開日: 更新日:

「電子版お薬手帳」という名称を聞いたことがあるでしょうか。これまで「お薬手帳」というと紙製で、そこに処方された薬の情報が記載されたシールを貼るなどして記録していたと思いますが、最近はお薬手帳をスマートフォンアプリで管理できるようにしたものを見る機会が増えました。

 このようなアプリを電子版お薬手帳と呼んでいます。アプリになることで、お薬手帳を持参し忘れることがなくなるうえ、薬の記録以外にさまざまな機能を活用できるのも強みです。薬の服用歴のほかに、血圧血糖値といった自身の健康情報を簡単に記録・管理することができるのです。自分で健康管理を行いつつ、医師・薬剤師に情報を共有するツールとしても活用できます。

 ただこの電子版お薬手帳、入院時に病院の薬剤師が確認させていただく場合、患者さんがアプリを起動させてワンタイムパスワードを発行するなど、少し手間がかかることが現時点での課題です。

 また、2023年1月から開始された電子処方箋では、自分のお薬情報がマイナポータルで簡単に閲覧できるのがメリットのひとつとされていますが、このマイナポータルの記録は3年で消えてしまうことはあまり知られていません。3年以上の記録は、電子版お薬手帳に情報を移しておく(API連携)必要があるのです。

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