著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「感謝日記」をつけるだけで幸福度が向上する…睡眠の質も改善

公開日: 更新日:

 私たちが想像している以上に、「感謝」という行為は大きな効力を発揮します。感謝をされて嫌だという人はいないでしょうし、感謝をすることで自分自身にも良い効果をもたらします。

 例えば、カリフォルニア大学デービス校のエモンズとマイアミ大学のマッカラフが実施した研究(2015年)では、一日に感謝できることを書き出す「感謝日記」をつけるだけで、幸福度が25%もアップすることが分かっています。

 研究では、被験者を毎週5つの感謝できることを書き出すグループ①と、ちょっとしたいざこざや良くも悪くもない出来事を書き出すグループ②に分け、10週間にわたって比較しました。また、グループ①の被験者が記した内容は、「降り注ぐ日差しに感謝する」「朝目覚められたことに感謝する」といった日常の中にあるささいな感謝から、「ひいおじいちゃんになれることに感謝する」といったアニバーサリーな感謝まで多岐にわたるものだったといいます。

 その結果、グループ①は幸福度が25%増加するだけではなく、エネルギッシュでポジティブな気分になるなどの効果も明らかになりました。驚くことに、他者に親切になったり、睡眠の質が改善した被験者もいたそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか