著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【MCTオイル】大柄な人ほど腹部の脂肪減少効果が大きい

公開日: 更新日:

 MCTオイルのMCTは「Medium Chain Triglyceride」の略で、日本語では「中鎖脂肪酸」を指します。中鎖脂肪酸は炭素数が6~12の脂肪酸で構成され、一般的な油脂(長鎖脂肪酸)と比較して分子構造が短いため、消化・吸収が速やかで即座にエネルギーとして利用されやすいという特徴があるのです。

 主な原料としては、ココナツやパームフルーツが有名ですね。無味無臭でさまざまな食品や飲料に加えることができるので、コーヒーやスムージーに混ぜたり、サラダのドレッシングとして使用できます。

 近年、健康志向の高まりとともに注目を集めているMCTオイルですが、じつは40年以上前から存在しており、当初は医療現場で腎臓病やてんかんなどの治療におけるエネルギー供給源として使われていました。ダイエット認知症予防、便秘解消、運動時の持久力向上など、一般の健康維持や美容目的でも広く利用されるようになっている近年から考えると驚きではないでしょうか。

 MCTオイルは体脂肪の蓄積抑制に効果があるとされています。健康な人を対象に、通常の油脂(長鎖脂肪酸)をMCTに置き換えた食事を3週間摂取してもらった研究では、特にBMI23以上の場合、腹部脂肪の減少が有意でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差