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南渕明宏

昭和医科大教授、心臓血管外科専門医、医学博士。

“ポンコツ”マイナ保険証に医療側と製薬会社はひと安心?

公開日: 更新日:

 例えば、現在、「センセイ、睡眠導入薬とシップ薬を処方してください!」と言われても、「出せる量や日数が限られていますよ」と説明すると、「じゃあ、近所の病院でも処方してもらえますから、出せるだけ出してください」という会話がかわされています。

 こんなふうに、ひとつの医療機関で処方できる日数や量が制限されている薬剤も、病院を「はしご」すれば保険診療でいくらでも処方してもらえる状況なのですが、デジタル情報でデータが1カ所で管理されれば、それはかなわなくなるものと思っていました。

 が、マイナ保険証はそういう仕組みにはなっていないようです。実はCT検査や心電図もひとつの医療機関で保険診療で行えるのはひと月に1回だけ、となっていますが、こちらも「はしご」が可能です。

 国民の医療費がかさんで健康保険の制度がパンクする、というのであれば、「高額療養費助成制度」を「御用学者会議」に諮問して改悪するのではなく、デジタル・トランスフォーメーションで一元管理して医療行為の重複があるとすれば制限すればいいのに、と誰でも思うはずです。

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