糖尿病患者の運転時の低血糖リスクは持続血糖測定器で軽減する

公開日: 更新日:

 交感神経症状の段階で低血糖を疑うことができれば、血糖値を測定し、ブドウ糖摂取といった血糖を上昇させるための対策を取れる。しかし無自覚性低血糖は「無自覚」なので対策を講じられず、昏睡など意識のない危険な状態(重症低血糖)に陥る恐れがある。

「もし運転中に低血糖を起こせば、交通事故のリスクが高まり、本人にとどまらず多くの人を巻き込む可能性があります。そのため以前から糖尿病患者さんの安全運転のためにCGMを使えないかと考えていました」(有馬教授)

■意識低下の前にアラートで注意喚起

 研究に参加したのは、名古屋大学医学部付属病院でインスリン治療を受けている週3回以上運転する糖尿病患者30人(研究を最後まで完了したのは27人)。研究の評価を正確に行うため2群(仮にA群とB群とする)に分け、A群はアラート機能付きCGMを、B群はアラート機能なしのCGMを4週間装着。8週間の休み(ウオッシュアウト期間)を経て、今度はA群がアラート機能なし、B群がアラート機能付きを4週間装着した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー