子どもの「小顔」は歯並び不良、口呼吸、虫歯・歯周病を招く

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 前述の通り、歯並びの不良だ。さらに上あごが小さいと鼻腔が広がりにくくなり、鼻呼吸をしにくくなる。口呼吸になると、舌の位置が低くなって歯並びの拡大が進まず、口を閉じる筋肉の力も弱まり、歯並びの不良につながる。

「昨今はアレルギー疾患のある子どもが増えていて、鼻が詰まって鼻呼吸ができず、“口呼吸→歯並び不良”の悪循環を加速させています。歯並びが悪くなる原因を放置すると、成長に伴い歯並びは確実に悪くなっていきます。虫歯、歯周病のリスクも上げるので歯列矯正が必要となりますが、乳歯が抜け永久歯になってからの矯正では、永久歯を抜いて歯を並べる抜歯矯正になることも多く、体の負担が増します」

 親がまずすべきことは「子どもに歯並びの検診を受けさせること」。遅くとも小学校1~2年生のうちに、だ。

「小学校1~2年生のうちなら、多くは抜歯矯正を回避できます。筋機能矯正装置という取り外し式の装置で舌の正しい位置を認識し、自宅でできる口腔筋機能療法で口回りの筋肉を鍛えます。これによって口呼吸から鼻呼吸へともっていくのです。口呼吸をしている限り、いくら歯列矯正をしても、歯並びはまた悪くなります」

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