子供の「逆さまつげ」には弱視のリスクが…手術すべきタイミングは?

公開日: 更新日:

 子供に多い目の病気に「逆さまつげ(睫毛内反症)」がある。本来、外側に向かって生えるはずのまつげが眼球に当たっている状態で、0歳児の約半数が該当するといわれている。通常であれば成長するにつれ自然に改善するが、場合によっては手術が必要になるケースもあるという。山形大学医学部付属病院眼科の林思音氏に聞いた。

■症状がなければ経過観察

「まぶたの内側には眼瞼牽引筋腱膜という組織があり、そこから穿通枝と呼ばれる皮膚を引き寄せる線維組織が枝を伸ばしています。逆さまつげのお子さんは生まれつき穿通枝の力が弱く、まつげが内側に向くのではないかと指摘されています。とりわけ幼児期は顔に脂肪がつきやすく、頬の膨らみによって下まぶたが押し上げられやすい。逆さまつげの9割は下まぶたに生じるといった報告もあります」

 まつげが眼球に触れて角膜の表面が刺激され続けると、かゆみや痛みのほかに、まぶしさ、ゴロゴロ感、涙、充血、朝方に目ヤニの量が増えるといった角膜上皮障害の症状が現れる。さらに表面の傷が深くなると、角膜が白く濁る「角膜混濁」を起こして、視力の低下を招くという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か