(4)質の良い睡眠をとるには湯船につかってアミノ酸を摂取
39度前後の湯船で汗をかく(=体深部を温める)までには、15分程度はかかる。時短のために温度を高くしてしまうと、体深部が温まる前に交感神経が優位になってしまう。そこでおすすめなのが、炭酸泉やマグネシウム入りの入浴剤だ。
「炭酸泉にすると、5分ぐらいで血管がひらいて血流などのめぐりがよくなります。マグネシウム入りのものであれば、マグネシウムが皮膚の毛穴から入って筋肉が柔らかくなり、炎症を抑えて肌質もよくなります」
自分の好みの香りでリラックスできるものもよいそうだ。
睡眠は、質と時間のどちらも大切だが、せっかく十分な睡眠時間を確保しても、質が悪ければ効果は不十分だ。そこで、入眠時に副交感神経を優位にするための次の方法として、夜にちょこっと取るとよい栄養素を教えてもらった。
具体的には、グリシン、トリプトファン、GABA(ギャバ)の3種類のアミノ酸だ。
グリシンは、副交感神経を早く優位にし、深いノンレム睡眠といわれるデルタ波(徐波)を出す状態になる助けをしてくれる。トリプトファンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンや、睡眠時間など体内時計を調節するメラトニンの材料となるアミノ酸。GABAも、副交感神経を優位にしてくれる。