生存率は50%と言われ絶望…俳優の水元秀二郎さん肝臓がんとの闘いを振り返る

公開日: 更新日:

 泣きながらブログに思いをつづったら、それがネットニュースになってあちこちから電話が来て、一層具合が悪くなるばかり……。とても生きた心地がしなくて、泣きながら「大人になった君へ」と題して娘にビデオレターを残したりもしました。

 転機になったのは、東京に戻ってきてすぐ、名医がいるといわれる病院を受診したことです。そこで「今年6月から保険適用になる新薬がある。絶対に治すから」と言われ、一縷の望みとなりました。それが1月だったので、それまでの約半年間は映画の撮影をしていました。でも気持ちが入らず、あまり覚えていません。

 いよいよ6月になり、始まったのは飲み薬と点滴です。始まったと同時にドーンと体がきつくなりました。倦怠感でフラフラし、自分の意思ではどうにもならない。副作用でうつになる人もいると聞きました。髪は束で抜けることはありませんでしたが、徐々に薄くなりましたね。

 入院したのは2週間で、その後は月~金曜と毎日通院。3カ月でいったん投薬は終わりましたが、それから半年以上、体が言うことを聞かず、ほとんど寝て過ごしました。途中、副作用で肺炎のような症状が出て、麻薬性の咳止め薬を服用したこともありました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"