生存率は50%と言われ絶望…俳優の水元秀二郎さん肝臓がんとの闘いを振り返る
抗がん剤治療から1年ぐらいしてやっと元気が戻って、「このまま3年再発なく経過できたら大丈夫です」と言われました。その後は検査があるたびに再発の恐怖に怯え、「再発ナシ」と言われて喜んでは「でも3カ月後はわからない」と怯えることの繰り返しでした。
検査が半年に1回になり、3年経過して「完治です」と言われたときは、「本当に生かされたんだな」と感じました。1回死んだと思った身なので、「これからは一日一日を大切に生きよう」と思ったことを鮮明に覚えています。
不思議だったのは、死に直面したとき身内との楽しかった景色しか思い出さなかったこと。自分は死を目前にしたら人生で一番嫌いなヤツに最後に恨みを晴らしに行くだろうと思っていたんですけどね(笑)。まったく出てきませんでした。
■“死亡説”やあらぬ誤解を受けて心苦しかった
再婚を機に熊本で家を建てたこともあり、Vシネマの出演料では東京との往復が厳しくなって芸能の仕事から遠ざかってしまいましたが、予算が見合う場合のオファーには今でも出演させていただいています。でも基本は熊本。今は熊本で娘たちと幸せに暮らしています。