医者も政治家と同じ? 悪い意味で権力者扱いされ、阻害されている
ヒトの行動は基本、合理的です。国政選挙では信じられないことに野党も与党も「組織票」なるシステムがいまだに機能しています。これも合理的な権力利用の施策なのでしょう。これが日本の民主主義です。
選挙に行かない人は権力を利用する方法を知らない、あるいは権力に興味ない、ということなのでしょう。私は立候補者がイヤなヤツばっかりの時も投票には行きますが、いつも「該当者なし」と投票用紙には記入しています。
医者の仕事もこういった合理的に「権力にひれ伏す」反応を示す「わきまえた人たち」に支えられています。
「ヘモグロビンA1cが高いからって叱られて、なんだか難しい説明ばかり。ぜんぜん、わからないけど、こいつらに逆らったら損だから、とりあえずハイハイと、お礼を言ってさっさと帰ろう!」
こういう患者さんは多いと思います。いわば、はじめから医者は「特殊なヒト」として祭り上げられ、一人の人間として扱われていないのです。
「あの患者さん、いつもニコニコ、いい人だね」と看護師に言うと、「センセイ、ぜんぜんわかっていませんね。患者さんのこと。看護師やヘルパーさんをいつも怒鳴りつけてヒドイですよ、もぉ!」。