著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

医者も政治家と同じ? 悪い意味で権力者扱いされ、阻害されている

公開日: 更新日:

 ヒトの行動は基本、合理的です。国政選挙では信じられないことに野党も与党も「組織票」なるシステムがいまだに機能しています。これも合理的な権力利用の施策なのでしょう。これが日本の民主主義です。

 選挙に行かない人は権力を利用する方法を知らない、あるいは権力に興味ない、ということなのでしょう。私は立候補者がイヤなヤツばっかりの時も投票には行きますが、いつも「該当者なし」と投票用紙には記入しています。

 医者の仕事もこういった合理的に「権力にひれ伏す」反応を示す「わきまえた人たち」に支えられています。

「ヘモグロビンA1cが高いからって叱られて、なんだか難しい説明ばかり。ぜんぜん、わからないけど、こいつらに逆らったら損だから、とりあえずハイハイと、お礼を言ってさっさと帰ろう!」

 こういう患者さんは多いと思います。いわば、はじめから医者は「特殊なヒト」として祭り上げられ、一人の人間として扱われていないのです。

あの患者さん、いつもニコニコ、いい人だね」と看護師に言うと、「センセイ、ぜんぜんわかっていませんね。患者さんのこと。看護師やヘルパーさんをいつも怒鳴りつけてヒドイですよ、もぉ!」。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 3

    長嶋一茂が晒した「長嶋家タブー」の衝撃!ミスターとの“今生の別れ”、妹・三奈との根深い確執も赤裸々

  4. 4

    “Snow Manの頭脳”阿部亮平は都立駒場高校から“独学”で上智大理工学部へ 気象予報士にも合格

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    手ごたえのない演奏を救ったのは山下達郎 弱冠22歳の雄叫びだった

  2. 7

    長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも

  3. 8

    父の死去で長嶋一茂は“天然キャラ”封印…KY発言に噛みつく「不謹慎警察」のエジキになる恐れ

  4. 9

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  5. 10

    「ルンバ」のアイロボット社に事業継続困難疑惑…代表執行役員社長が舞台裏を説明